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「物心両面の幸福」とは       ~イースターとアースデイに思うこと

  • 執筆者の写真: Takae
    Takae
  • 6月30日
  • 読了時間: 2分
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(2025年4月20日)


ザ・ニューヨークタイムズのニュースレターが、1年がかりで取り組んでいる “Believing”(信じること)の特集の一部を紹介していました。

同記事によると、長年続いてきたアメリカ人の教会離れに最近歯止めがかかり、米国成人の(特定の宗教を持っていない人も含め)9割以上が、神、魂、死後の世界や自然界を超越した世界を信じるなど、何らかの信仰を持っているという調査結果が出たそうです。

本誌はその現象を、‟The country seems to be acknowledging this widespread spiritual hunger.”(「精神的なモノを渇望する傾向が国内で広がり始めているようだ」)と解説しています。

 

産業革命以来二世紀以上に渡り、人類文明はひたすら物質的豊かさと効率化を追い求めてきました。

 

地球環境変動や国外で深刻さを増すいくつもの地域紛争と世界大戦への危機感、国内政治の急激な変化への不安を前に、物質的豊かさの世界の頂点に君臨してきたこの国の人々が、人間の精神的豊かさを渇望し始めているということでしょうか。

普通の人々が生きるうえで「物心両面の幸福」がいかに大事であるか、については過去にも多くの思想家が教えてくれました。

 

その「心の幸福」とは何かを今一度考えてみる――宗教や信仰の有無にかかわらず、今日(こんにち)、とくに米国で生きる私たちにとって、明日のイースターは「ただの休日」ではなく、翌日アース・デイも毎年恒例の環境保護イベントにとどまらない、それぞれに深い意味を持つ日なのかもしれません。

 
 
 

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