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  • 執筆者の写真Takae

YOGAのゴールに到達するための8つのアプローチ(2)二ヤマ

今週は、YOGAのゴール「心をおさめ苦悩から自由になる」状態に到達するまでの8つのアプローチのうち、二番目のアプローチ、二ヤマ=するべきことについてのお話です。

二ヤマはサンスクリット語で「順守、守ること」の意味。前回のヤマが社会のルールに重きを置いていたのに対し、この二ヤマは個人の行動習慣について説いています。パタンジャリが『ヨガ・スートラ』(第二章32節)で説く行動習慣は次の五つです。


・清潔を保つこと(シャウチャ)、

・足るを知ること(サントーシャ)、

・自己鍛錬による浄化(タパハ)、

・自己探求(スヴァ―ッディヤーヤ)、

・自然の摂理(神)を信じてそれにゆだねること(イースヴァラ・プラ二ダーナ)





この五つの行動習慣の二つめ「足るを知る」は、先週学んだ自制すべきこと=ヤマの中の「欲張って抱え込まない(アパリグラハ)」と関連していて、人間の貪欲を戒め、与えられたものや状況に感謝をしてそこから学ぶように説いています。

人間の欲望は放っておいたらきりがありません。欲望に支配されないよう心をおさめ、せめてこの二つを守ることから心のコントロールを始めたら、地域間紛争や食糧・エネルギー問題、環境問題など、人類が生み出した現代社会の多くの問題を解決に導いてくれるのではないか、、、それも夢ではないように思えてなりません。

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